税理士法人 広島パートナーズ

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最低賃金について

今、令和110月半ばの最低賃金はいくらかご存知ですか。

 

といっても最低賃金は都道府県によって違うので

 

みなさんのお住まいによって変わってきます。

 

今広島県は871円なんです。

 

ちなみに全国で一番低いのは790円で、

 

宮城を除く東北及び島根、鳥取、福岡を除く九州と数多くが該当します。

 

以前は1円の差で違いがありましたが、現在、横並びになっています。

 

なお、最高額は東京の1,013円です。

 

 

 

なぜこの話をしたかというと、

 

今月、令和110月初に全国全ての最低賃金が上がりました。

 

地域によって1日から変更されたり6日からだったりと違いはありますが、

 

全国的にかなりの値上げとなりました。

 

加重平均で901円となり、平均27円の値上げは制度が出来てからの最高額。

 

東京、神奈川(1,011円)の千円超も初。と大幅な増加となりました。

 

 

これはアベノミクスの政策によるものも多く、

 

ニュースで聞いたことがある方も多いかと思います。

 

目標としては10年先には全国平均1,400円を超えるとのこと。

 

これが正しいかは一個人ではわかりませんが、

 

その時に負担を強いられるのは一般従業員、

 

零細企業の社会的弱者になることは想像に難しくありません。

 

1,400円のフルタイム。

 

一日8時間、月に20日働く場合、最低賃金が224,000円です。

 

これが出せない会社は従業員を雇えません。

 

従業員も食べていくために月20万円でいいので雇って欲しいと言っても違法になる為、

 

雇ってもらえません。

 

224,000円自体が非現実的な金額とまでは言えませんが、

 

どれだけの会社が新卒などの未経験者に出せるのでしょうか。

 

将来の事はわかりませんが、さすがに無理があるようには感じますよね。

 

 

 

政策の話になりましたが、最低賃金について詳しくお知らせします。

 

最低賃金は先述の通り、都道府県で決められます。

 

また地域別最低賃金(一般的な最低賃金)と特定産業別最低賃金があります。

 

これは鉄鋼業や農業など、自治体が定めた業種別にも最低賃金があります。

 

通常、特定~の方が高く設定されており、その産業で働く人にはそちらが優先されます。

 

産業による為、事務職、営業と職種は問われません。

 

 

住居と勤務先の自治体が違う場合、どちらが適用されるでしょうか。

 

それは勤務先住所です。

 

同じ職場では最低賃金が同じになります。

 

逆に同居している家族の中で最低賃金が違うかもしれません。

 

派遣社員の場合、自分の雇用者は派遣会社になりますが、

 

派遣会社の住所ではなく、こちらも勤務先の住所が適用されます。

 

 

また、何を含めて最低賃金というかですが、基本給のみです。

 

手当、残業代、交通費を含めて最低賃金を上回っても認められません。

 

 

最近変わったという事もあり、周知しきれていない可能性もあります。

 

みなさんも気になったら自分の最低賃金を確認してみてください。

 

もし違っていたら上に相談してみましょう。

 

絶対ではないですが、勘違いで上げ忘れているということも大いにありますので

 

喧嘩・対立することなく、穏便に進めたいですね。

 

経営者側は賃金といったデリケートな情報は特に敏感になることで

 

従業員に不安を与えないように取り組んでいきましょう。

 

 

 

 

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