活動レポート
- 消費税/インボイス
インボイス制度導入後の簡易課税制度について
適格請求書発行事業者の登録をされた方は
「簡易課税制度」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
簡易課税制度とは、消費税の計算方法の1つで
売上が5,000万円以下の中小企業の生産性向上のために
事務負担を減らす目的で設けられました。
どう計算方法が違うのかというと
〇一般課税(本則)
受け取った消費税―支払った消費税=納付額
〇簡易課税
受け取った消費税―(受け取った消費税×みなし仕入率)
=納付額
※みなし仕入率は事業によって異なります
参考:No.6509 簡易課税制度の事業区分|国税庁 (nta.go.jp)
基本的には、一般課税か簡易課税で試算して
納付額が少なかった方を選択されるかと思います
今回、簡易課税をピックアップした理由ですが
インボイス制度の導入理由に簡易課税制度が弊害と
なっているのではないか…
という点です。
インボイス制度の導入により
消費税による儲け(現行の免税事業者のような)はなくなり
消費税はきっちり国に納付されるイメージになります。
しかし簡易課税では、実際支払った消費税額より多く
仕入税額控除ができてしまう…といった点で
インボイス制度の目的が薄れてしまうため
将来的に簡易課税がなくなるのではないか
と予想されます。
現段階では、そういった国の動きはありませんが
もし、簡易課税が無くなった場合には
消費税が高額になり、資金繰りが圧迫される可能性がありますので
今後の国の動きを確認し圧迫されないような資金繰りの見直しが
必要になってくるかと思います。
簡易課税制度の有利不利の判定や資金繰りについて
お困りのことがありましたら、気軽に問い合わせください。
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